JR本八幡駅北口から国道14号を千葉方面に歩くと、程なく左手に大きな石の鳥居が見えてきます。
ここ一の鳥居は八幡さま(※1)への表参道入り口。
(※1:葛飾八幡宮の通称)
市川の中心街でもある縁起良いこの場所にフォトスタジオがオープンしました。


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本八幡の葛飾八幡宮一の鳥居付近に寿齢フォト「Photo Studio MAI」がオープン!!

このフォトスタジオを運営するのは、片山麻衣子さん。市川写真家協会に所属する市内在住の写真家です。
ポートレート撮影を得意とし、市川市内を中心に多数の実績があります。
専業主婦からカメラマンとなり、今回『寿齢フォト』をメインプランに据えたスタジオをこの春オープンしました。

「専業主婦のままでは終われない」写真を仕事にするまで

「20~30代は家事育児に手一杯の毎日を過ごしていました。特に子供が小さいうちは、自分に費やせる時間がゼロに等しい。ただいずれ子育ては一段落し、その後も人生は続きますから…。このまま主婦で一生を終わらせたくないという思いはずっとありました」(片山麻衣子さん)
※以下、「  」内は全て片山さんの談。

当初、片山さんにとってカメラは日頃の記録を収める以上のものではありませんでした。ただ、写真を撮っていると何だか楽しい、そういう意識は常にあったといいます。

取材中、片山さんから今まで個展作品に選んできた草花の写真を何枚か見せていただきました。被写体そのものの美しさのみならず、生きものとしてのたたずまいを上手くとらえています。

家事や育児に追われながらも、数年間、自分のペースでカメラや写真の技術を学び、撮影経験を積んでいくと徐々に仕事の依頼も増えていきました。
百貨店主催の子ども撮影会や新成人の前撮り撮影、広告用のおせち料理撮影とその内容は多岐にわたっていきます。

カメラという道具を手に専業主婦から転身を果たした片山さん。
撮影のオファーが増えていくに連れ、仕事の柱にしていくべきは何なのか、常に自問を繰り返していました。

いきいき生きがいプロジェクトへの参加がもたらしたきっかけ

片山さんは『いきいき生きがいプロジェクト@いちかわ』が主催する春輝祭、秋輝祭(認知症予防、介護予防をテーマにした高齢者向けイベント)で撮影ブースを出展しています。

6/3(月)本八幡・全日警ホールにて「第4回いきいき春輝祭」が開催されます、入場無料

このブースでは、単に写真を撮るだけではなく、事前にプロのメイクやスタイリングを施してから撮影に臨みます。

「イベント1日で、10人から多い時で20人ほど撮影します。仕上がった写真を前に『自分じゃないみたい!』と喜んでくださる方がほとんどです。高齢者の方々が”素敵な自分”を再発見する現場に立ち会えるのはとても幸せなことです」

いきいきプロジェクトでの撮影を重ねるうちに、イベントに止まらず自らの拠点を構えてお客さんを迎え入れたい思いが芽生えていきます。スタジオ設立の大きなきっかけとなりました。

Photo Studio MAIの内部を見せていただくと、全体的に白を基調とした空間に自然光が差し込み、柔らかい明るさが保たれています。

「撮影スタジオというと敷居が高く感じられてしまうかもしれませんが、ふらっと寄っておしゃべりをしたり気軽に集えるような場所にしていきたいと思っています」

亡き父の遺影選びが決定づけた『寿齢フォト』への思い

なぜ片山さんが高齢者向けの寿齢フォトを撮ることにフォーカスしているのか?

「父が亡くなったのは2016年のことです。その時、遺影を選ぶのに苦労しました。いい表情のものがあったのですが、あまり写真の状態が良くなく、だいぶ私が手を入れたんです。そういう経験を経て、今まで培ってきた写真の技術を終活の一つ、つまり遺影撮影に役立てられないか?と考え続けてきました」

終活は、人が自らの死を意識し、人生の最期を迎えるまでに準備をしていく様々な活動を略した造語です。

生前に自ら満足のいく遺影を残しておくことも終活の一つと言えるでしょう。
筆者の父が亡くなった時は、たまたま遺影に使えるようないい笑顔の写真がありました。ただ、その一枚は果たして故人が望んだものかどうかは分かりません。
実際に遺影作製に携わった人の話では、9割近く『いい写真がない』のが実情のようです。

「生きていくことって決して楽なことばかりじゃないですよね。時に苦労や悩みも抱え、喜怒哀楽の中で一日一日が積み重なっていく。ですから私はたくさん生きてきた人たちへの敬意の念があります。その人の生きてきた人生観がにじみ出るような写真を撮りたいと思いながらシャッターを切っています」

写真と生け花の意外な共通点とは?

片山さんは学生時代から華道部で草月流の生け花を学び、師範の資格を取得しています。
一時期は、華道教室の開業を考えたこともありました。

華道と写真、一見無関係のようなこの2つには、片山さんなりの共通点がありました。

「どの枝を切ってどれを残すか。写真も同様で、カメラのファインダーに何を入れて何を入れないか。”あれもこれも”ではなく、削ぎ落としていくことで結果物を残す。その根本にある考え方が華道も写真も共通しています」

前述した草木花の写真から感じられる”生(せい)”のたたずまい。このお話しを聞き、得心するものがありました。
物も人も一枚の写真を撮る上で大事な要素は何か?余計なものを取り払い、削ぎ落としていくことで被写体から放たれるその瞬間を撮る。写真の奥深さを物語るエピソードです。

施設や自宅への訪問撮影も大歓迎!市川にゅ〜すを見て来店した人には特典も

スタジオにお客さんを迎え入れるだけではなく、自宅や施設への出張撮影も積極的に行います。

「高齢になると外に出たくても出られない方、スタジオまでお越しくださるのが難しい方もいらっしゃると思います。一人でも多くの人にいい写真を届けたいので、施設やご自宅への訪問撮影は大歓迎です」

単に写真を撮るだけではなく、事前にイメージ相談を行いメイクやスタイリングも施した上で撮影に臨みます。
プランは大きく以下の2つ。

①基本プラン

  • メイク&スタイリング
  • 撮影、画像修整
  • 2L写真1枚、1枚分のデータ

②ご夫婦プラン

  • メイク&スタイリング
  • 撮影、画像修整
  • 2L写真3枚、3枚分のデータ

「”市川にゅ〜す”を見て撮りに来た」という方には、お一人につき追加1カット(2Lプリント)プレゼントの特典が付きます。(※期限は2020年12月末まで)
さらに9月末まで5,000円引きのオープンキャンペーンも開催中です。
※詳細は、来店時にご確認ください。

「私の名前”麻衣子”の一部でもあり、スタジオ名の”MAI”は、『M:みんな A:明るく I:いきいき』の略語だと思っています(笑)『今を生きる』私が大切にしている言葉です。先々分からないことだらけだと不安になりますけど、今やれることを丁寧にやり遂げていけば、その一つ一つが未来を作っていきます。お客様の素敵な”今”を、心を込めて撮らせていただきます」

今、この瞬間を収める寿齢フォト、シャッターチャンスは一瞬です。

「あなたらしい」を残す寿齢フォト『Photo Studio MAI』

  • 住所:千葉県市川市八幡2-1-7 (※葛飾八幡宮一の鳥居、国道14号から参道に入ってすぐ右の建物です。)
  • Tel:090-2234-1234
  • 営業時間:10:30~18:00
  • 定休日:毎週木曜、他不定休あり(※出張撮影のため)
  • メール:photo.studio.mai@gmail.com

ライター:u1ro