2020年10月、市川市は県から一定の行政事務の移譲を受ける「中核市」に移行する方針を固めたことが判明しました。

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中核市とは?

中核市は人口20万人以上が対象で都道府県から保健所設置や保育所認可、介護サービス事業所の指定、産廃処理施設の設置認可など様々な権限が移管されます。
中核市移行に伴い行政経費も増加することから人口要件を満たしていても申請を見送る自治体もあります。

<中核市の概要>

全国には、人口1,000人以下の村から100万人を超える大都市まで約1,700の市町村があります。しかし、これらの市町村は、政令指定都市を除き、法律等によって、ほとんど同じような事務権限が認められていました。そこで・・・

●人口20万人以上

以上の要件を満たす政令指定都市以外の規模や能力などが比較的大きな都市の事務権限を強化し、できる限り住民の身近なところで行政を行なうことができるようにした都市制度が中核市制度です。

<中核市が処理する主な事務>

【保健衛生に関する事務】

保健所の設置
飲食店営業等の許可
温泉の利用許可
旅館業・公衆浴場の経営許可

【福祉に関する事務】

保育所の設置の認可、監督
養護老人ホームの設置の認可、監督
介護サービス事業者の指定
身体障害者手帳の交付

【教育に関する事務】

県費負担教職員の研修

【環境に関する事務】

一般廃棄物処理施設、
産業廃棄物処理施設の設置の許可
ばい煙発生施設の設置の届出の受理

【まちづくりに関する事務】

屋外広告物の条例による設置制限
サービス付き高齢者向け住宅事業の登録

引用:中核市市長会

最短で2023年4月の移行を目指す

10/2付、チバテレでも報道がありました。

市川市“独自保健所“設置へ 中核市移行に向け準備(チバテレ)

9/30、市川市は市議会に対して説明会を開催し、村越市長が新型コロナ対策を講じる中で県の管轄で市に情報が届くのが遅れることもあった保健所の現状を説明、「保健所の機能と危機管理機能が一体となった対応が必要だ」と強調したということです。

千葉県では船橋市、柏市が中核市となっており、市川市が中核市となれば県内3番目となります。

尚、移行に向けての手続きに最低2年半程度時間が必要ということで「最短で2023年4月の移行を目指す」ということです。